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3年英語指導案 how to + 動詞の原形

2004.09.29 第3学年英語科学習指導案

塩竈市立第三中学校
平成16年9月29日(水)第5校時
指導者 教 頭  佐 藤  俊 隆
講 師  黒 田  崇 逸
第3学年3組   生徒数  38名

1 題材名 An American Rakugo-ka (New Horizon English Course Unit4)

2 本時の授業のねらい

【ねらい1】
英語が好き嫌いや得意不得意に関わりなく,すべての生徒を学習活動に参加させる。

【ねらい2】
「疑問詞+不定詞」の文の意味や作り方を理解させ,身近なことを表現しようとする意欲を喚起するとともに,表現の能力を身に付けさせる。

【ねらい3】
英語がコミュニケーションのツールであることを日常的に実感させるため,T1,T2の自然な対話と実演により,扇子の使い方や「疑問詞+不定詞」の表現を導入する。

【ねらい4】
桂枝雀の英語落語‘This is Rakugo’を視聴し,扇子のさまざまな使い方を知るとともに,英語学習の可能性と楽しさを味わわせる。

3 指導にあたって

1 題材観

本題材は,日本文化を代表する話芸である「落語」を取り上げている。扇子などの小道具が落語の中でどのように使われるかとか,外国人落語家クラウリー氏の創作による小噺を紹介など,生徒も興味を持って取り組むだろう。また,落語に対する興味を喚起することもできるだろう。
新出の言語材料は,「疑問詞+不定詞」と「It is+形容詞+for…to-」である。いずれも自己表現に欠かせない文型であり,しっかりと定着させたい。
言語や文化に関しては,「すみません」とI'm sorry.の違いや,ジェスチャーやアイコンタクトの大切さも学ばせたい。
「落語」を取り扱うので,視聴覚教材を活用するなど楽しく学習活動に取り組めるよう工夫したい。

2 生徒観

3年3組は在籍生徒数が38名(男子21名,女子17名)であり,授業中の取組はおとなしく,挙手して発表しようとする生徒もわずかで,やや活気に欠ける。しかし,音読の発表などで指名されると精一杯取り組もうとする。
年度当初から音読を重視した指導をしてきており,その成果は着実に上がっている。
基礎・基本の定着は十分とは言えないため,「文法プリント」等を用いて意図的・系統的に指導を行う必要がある。

3 指導観

英語がコミュニケーションのツールであることを日常的に実感させるため,T1,T2の自然な対話による導入を心がけたい。
本文の内容や新出文法事項の定着を自己評価できるように,ワークシートを工夫するとともに,その活用法についても工夫する。
授業に真剣に取り組めば英語の基礎・基本が身に付くと生徒が実感できるような指導過程を工夫する。
上述したような指導内容,指導方法の工夫により,「英語は楽しい」「もっといろいろなことにチャレンジしたい」という意欲を喚起する。
生の英語落語(DVD)に触れさせながら楽しくタスクに取り組ませ,英語学習に対する興味・関心を喚起していきたい。

4 単元の指導と評価の全体計画

単元 タイトル 時数 評価規準
Unit 4 Starting Out (本時) 2 ・「疑問詞+不定詞」の文の形・意味・用法を理解し,表現できる。
・扇子の使い方を知り,落語に関心を持つ。
Dialog 1 ・「It is+形容詞+for…to-」の文の形・意味・用法を理解し,それを用いて簡単な対話ができる。
Reading for Communication 1 ・英文を読んで,日米のレストランでものを頼むときの習慣の違いを理解できる。
・言い方が分からないときなどに,ジェスチャーを使って意味を伝えることができる。
・「すみません」とI’m sorry.の違いを理解する。
Listening Plus 落語家ビル・クラウリー 1 ・有名人へのインタビューの質問文を作ったり,インタビューを聞いて具体的な内容や大切な部分を聞き取ることができる。
Speaking Plus 道案内 2 ・目的地までの電車やバスでの行き方を尋ねたり,教えたりすることができる。
・道案内のゲーム活動に意欲的に参加できる。
Multi Plus 海外旅行 2 ・コミュニケーションに困ったときに使う有用表現を知り,使うことができる。
・相手に対して,やわらかく苦情を伝えることができる。

5 本時の指導(1/9)

1 学習目標

扇子の使い方を知り,落語に関心を持つ。
「疑問詞+不定詞」の文の形・意味・用法を理解し,表現できる。
桂枝雀の英語落語'This is Rakugo'を聞いて,6種類の扇子の使い方を聞き取る。

2 本時の指導にあたって

英語がコミュニケーションのツールであることを日常的に実感させるため,T1,T2の自然な対話と実演により,扇子の使い方や「疑問詞+不定詞」の表現を導入する。
本文の内容や新出文法事項の定着を自己評価できるように,学習のポイントを明確にした「内容プリント」と「文法プリント」を作成する。
どの生徒も学習活動に参加できるように,課題の提示の仕方や取り組ませ方を工夫する。

【英語の得意な生徒】
・「文法プリント」の課題(和訳3問,英訳2問)に,挙手して口頭発表する。
・ノートに正しく答えを書く。
【英語の苦手な生徒】
・友だちが口頭発表した「文法プリント」の課題の答えを聴き取り,メモをとっておく。
・メモをもとにノートに答えをまとめる。挙手して黒板に答えを書く。
・桂枝雀の英語落語'This is Rakugo'などの視聴覚教材を工夫し,「英語は楽しい」「もっといろいろなことにチャレンジしたい」という意欲を喚起する。

※ 基礎・基本を確実な定着を図る「文法プリント」の活用について
(1) 身に付けさせたい基礎・基本を見極め,5つの基本文に絞込み,【文法プリント】を作成する。5つの基本文をマスターすれば,英語の力が着実に身に付くことをしっかり伝えておく。
(2) 教師が言う5つの基本文を聴き,その意味や英訳を考え,手を挙げて発表する。
(3) 友だちが発表した正しい答えをみんなで確認し,5つの基本文の意味や英訳を,全員で繰り返す。
(4) 英語がどちらかというと苦手だと考える生徒は,この段階でノートにメモをとってもいいことにする。
(5) 全員で確認した答えを思い出しながら,5つの基本文の意味や英訳をノートに書く。
(6) 5つの基本文の意味や英訳を黒板に出て書き,みんなで確認する。
(7) 5つの基本文の意味や英訳を,家庭でも繰り返し声に出して言ったりするように指示する。
(8) 単元の終わりに【まとめテスト】を行い,その中でも5つの基本文の定着を促す。
(9) 生徒の学習意欲を喚起し確実な定着を図るために,定期考査の2週間前には【定期考査対策プリント】を配布する。
(10) 【定期考査】の大問に,試験範囲で学習したおよそ50の基本文から15問出題する。配点は1問2点とし,確実に学習すればこの大問だけで30点はとれるように設定する。

3 準備物

① 単語カード
② 内容プリント
Unit 4 Starting Out An American Rakugo-ka  内容プリント(p.44)
平和市では,日本文化紹介の英語ペンフレットを作りました。何について紹介しているページだろうか。

落語での①(            )を②(   )ぼう。
③(       ) ④(       ) ⑤(       )
もうあなたは⑥(           )分かりましたね。
自分でも⑦(           )。
③ 文法プリント
次の英文を日本語に,日本文は英文になおしなさい。
1 Seiya knows how to play baseball.
2 Tsubasa knows how to surf.
3 Live Door and Rakuten want to make a baseball team in Sendai.
I don't know which to choose,
4 諒君はペットの吹き方を知っています。
5 佐々木さんはギターの弾き方を知っています。
④ 鑑賞用ワークシート
Let's Enjoy Watching
Shijaku Katsura RAKUGO IN ENGLISH
SHIJAKU KATSURA


1. SAGI-TORI(The bird Hunter-鷺とり)
2. THIS IS RAKUGO(ジスイズ落語) 共演:山本正昭
3. ATAGOYAMA(愛宕山)
1 聴き取りの課題扇子(せんす)の六つの使い方を聴き取ろう
2 聴き取りのヒントA fan becomes a book. 【意味】 扇子が(            )。
3 よく聴いて,メモをとろう。15分と長いので楽しみながら,聴き取ろう。
場面使い方
家の中使い方①
使い方②
お宮に向かう途中使い方③
使い方④
芸者ハウス使い方⑤
使い方⑥
お宮富くじの当たり番号は?
当たったのは誰の富くじ ( 枝雀さん ・ 徳さん )
⑤ 英語落語THIS IS RAKUGO(DVD)
⑥ 扇子

4 本時の評価

評価の観点 評価規準
コミュニケーションへの関心・意欲・態度 ⑥‘This is Rakugo’を楽しく集中して鑑賞している。
表現の能力 ②本文を十分な音声で音読することができる。
④文法プリントの練習問題の2つの日本文を英文に直すことができる。
理解の能力 ①T1,T2の対話を聞き,本文の内容を理解することができる。
③文法プリントの練習問題の3つの英文の意味をとらえることができる。
⑦扇子がさまざまな物に自在に変化することを理解することができる。
言語や文化の知識・理解 ⑤「疑問詞+不定詞」の文の形・意味・用法を理解することができる。
⑧日本の伝統的な話芸である落語のよさを知るとともに,そのよさを海外に紹介しようとする取組に英語が重要な役割を果たしていることを知る。

5 学習過程

学習活動 T1 (佐藤 俊隆) T2 (黒田 崇逸) 評価および指導上の留意点
【1】 あいさつをする。
Good afternoon, Mr. Sato.
Good afternoon, Mr. Kuroda.
・あいさつをする。
Good afternoon, everyone.
・あいさつをする。
Good afternoon, everybody.
【2】 44ページの内容を理解し,音読する。
・T1,T2の対話を聴き,扇子の使い方を理解する。



・「how to + 動詞の原形」と「what to + 動詞の原形」の形に気付く。








・音読する。
・内容プリントに取り組む。
・落語では欠かせない扇子の使い方を簡単な英語で説明する。
What do you have in your pocket, Mr. Kuroda?
Why do you have it?


Oh, do you? So, please show me how to eat with a fan in rakugo?


Thank you, Mr. Kuroda.
Now, please show me how to drink sake with a fan.

Thanks, Mr. Kuroda. Now I think you understand how to use it.
・内容の理解度をチェックする。
・落語の中での扇子の使い方を実演する。


I have a fan.
Well, I'd like to show you how to use a fan in rakugo?


O.K. Now please look at me carefully.


Off course. Ummm, it's very nice.



・p.44の範読をする。
・T1,T2の対話が自然なものになるように工夫する。

①T1とT2の対話を聞いて内容を理解しているか。













②十分な声量で音読することができたか。
①44ページの内容を理解しているか。
【3】 「疑問詞+不定詞」の文の形・意味・用法を理解する
・「疑問詞+不定詞」の説明を聞く。
・要点をノートにまとめる。
・和訳,英訳の問題を聞き,答えを発表する。
友達の発表に集中する。


・答えをノートにまとめる。
・自己採点する。ミスは赤ペンで訂正する。
・「疑問詞+不定詞」について説明する。
Rikiya knows how to play baseball.
・疑問詞を入れ替え意味を確認する。
・和訳(3問),英訳(2問)を口頭で提示する。口頭で答えあわせをする。
・文法プリントを配布し,ノートに答えを書くように指示する。
・答えを板書させ,答え合わせをする。
・机間指導をする。 ・友だちの発表をよく聞き,メモをとるようにアドバイスする。
③1~3の英文の意味をとらえることができる。
④4~5の日本文を英文に直すことができる。
⑤「疑問詞+不定詞」の文の形・意味・用法を理解することができる。
【4】 'This is Rakugo'を鑑賞し,扇子の使い方を知る。
・聴き取りの課題をつかむ。
・'This is Rakugo'を鑑賞し,扇子の6種類の使い方を知る。
・ワークシートに記入する。
①筆/ペン
②キセル/パイプ
③傘
④オール/艪/櫂
⑤とっくり
⑥箸
⑦当たり番号
⑧当たったのは
・桂枝雀の英語落語’This is Rakugo’について説明する
・'This is Rakugo’を鑑賞させる。
・友だち同士で聞き取った内容を情報交換させる。
・答え合わせをする。
・聴き取りの課題を提示する。
・'This is Rakugo'では扇子の使い方を6種類説明していることを伝える。
・ワークシートにしたがい,鑑賞のポイントやヒントを説明する。
・扇子の使い方を説明する英語表現を教えておく。
(例)A fan becomes a book.
⑥楽しく集中して鑑賞していたか。
⑦扇子の使い方を正しく見取ることができたか。
⑧落語のよさを知るとともに,そのよさを海外に紹介しようとする取組に英語が重要な役割を果たしていることを知る。
【5】 まとめをする。
・次時の学習内容を確認する。
・あいさつをする。

・次時の学習の予告をする。

・あいさつをする。



・あいさつをする。